会社でポスティングを計画する際、違法性やクレームに関しての疑問や不安が出てくることはありませんか。今回は、ポスティングが違法となるケースや、クレームを受けた場合の対処法についてお答えします。
ポスティングをすでに行っている人だけでなく、ポスティング自体がはじめての人にもおすすめの内容となっております。この記事が、売上につながるポスティングへのきっかけ作りになれば幸いです。
ポスティングは違法?
ポスティング自体は違法ではありません。なぜなら、ポスティングは広告やイベントを開催するなど、何かを宣伝する方法のうちのひとつに過ぎないからです。
また、ポストが設置されている時点で、一般的には「外部からの配布物を受け取ることを認めている」と解釈できるでしょう。
しかし、ポストの設置がされているということは、必ずそのポスト内の配布物を受け取る人がいます。受取人である住人や管理者の意思に背いたポスティングをすると、トラブルへつながり、最終的に違法となる場合があります。
ポスティングが違法になるケース
ポスティングが違法となってしまうケースには、主にポスティング以外の行動が大きく関係しています。ポスティングを行うまでの過程で、注意すべきことを把握したうえで、実行へ移しましょう。
公序良俗に反するチラシを投函する
風俗やアダルトビデオなどに関するチラシ(ピンクチラシ)を投函することは、公序良俗に反し、違法となります。
「風俗営業法 第28条第5項2」が該当する法律であり、内容は下記のとおりです。
「(以下引用)人の住居にビラ等(ビラ、パンフレット又はこれらに類する広告若しくは宣伝の用に供される文書図画をいう。以下同じ。)を配り、又は差し入れること。」
「引用:風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 | e-Gov法令検索」
ピンクチラシは、ポスティング以外だと街中での配布も禁止であり、宣伝する際は違う手段で行うほかありません。
投函したチラシを取り出す
配布すべきチラシを間違えてしまい、誤ったものを投函してしまったと後から気がつくケースもあるかと思います。
投函してすぐ、気づいた時点でチラシを取り出すことは問題ありませんが、時間が経ったあとに戻って取り出す行為はやめましょう。軽犯罪法に該当する場合があります。
なぜなら、こうした行為は、ほかの郵便物に触れるおそれがあります。そうなると住人から指摘を受けるリスクが高まり、違法行為につながりかねません。
投函後時間が経過しているチラシを無理に取り出すことは避け、事後対応を丁寧に行いましょう。そして、まずはポスティングするチラシを間違えないように心がけることが大切です。
無理やり投函してポストを壊す
ポスト内が大量の郵便物で埋め尽くされており、明らかにこれ以上の郵便物が入りきらない状態のままになっているなど、チラシの投函が物理的に難しい場合があります。
こうした状況であっても無理やりにチラシを投函しようとし、誤ってポストを壊してしまうと、器物損壊罪になります。
すでにポストが投函物であふれており、さらにチラシを投函するのが困難な場合などは、日を改めるなどの対策を取り、当日のポスティング自体を避けましょう。
また、ポスティング当日の天気にも考慮が必要です。雨や雪の日にポスティングを行うと、水滴などでポスト内を濡らすだけでなく、汚してしまうおそれがあります。
汚れがクレームにつながると、二度とポスティングできない可能性も出てきます。ポストの周囲がどういう状態であるか、投函前に確認しましょう。
敷地内に自転車やバイクなどを停める
ポスティングの際は徒歩だけでなく、自転車やバイクを使ってのスピーディーな移動と配布も非常に有効な手段です。
しかし、自転車やバイクを住居敷地内に無断で停めた場合「住居侵入罪」に問われる可能性があります。駐車場や共用スペースも住居と定義づけられるケースがあるためです。
自転車やバイクを停める際は、敷地内を避け、公共の駐輪場などに停めましょう。
ポスティングでクレームを受けた場合の対処法
ポスティングの準備として、クレームへの対処法は事前に把握し、社内で共有しておきましょう。クレームへの対処は、今後ポスティングを継続できるかどうかを左右する、重要なターニングポイントとなります。
とくに、クレーム対応時の言葉選びには気をつけましょう。たとえば「クレーム」という言葉自体や「○○させます」といった言葉は、どちらも他責思考を先方に感じさせてしまうため、使用しないほうが無難でしょう。
先方の気持ちを十分に配慮しつつ、具体的にはどのように対処したらよいか、順番に解説していきます。
お詫びの連絡を入れる
まずは、先方へ速やかにお詫びの連絡を入れましょう。クレーム対応は、初動がとても大事です。どんな事情であれ、先方にご迷惑をおかけしたことには変わりありません。
「このたびは、弊社のポスティング業務でご迷惑をおかけし、誠に申しわけございませんでした」と、まずは真摯な謝罪の気持ちを先方に伝えましょう。
事情を説明する
話を聞いてもらえそうな状況であれば、事情を先方に説明しましょう。説明内容によっては、納得していただけるかもしれません。
管理者に許可をもらえている場合は、その場に立ち会ってもらえると、より説明しやすいでしょう。先方の気持ちを不快なものにしないよう、言葉選びと態度に気をつけながら話すことを心がけてください。
今後は投函しない旨を伝える
こういったクレームを再発させないためには、今後同じ住居へは配布物を投函しないことが最善の策です。先方へ、今後は投函しない旨をしっかりお伝えするとともに「株式会社〇〇の〇〇が承りました」と会社名と名前を伝え、責任者としての誠意を伝えましょう。
先方への対応後は、再発防止のために、投函禁止リストへ住所を登録しましょう。リストへの登録と並行し、社内でクレームの内容を共有することも大事です。
ポスティングでトラブルを起こさないために
ポスティング業務を行うなかでとても大切なのは、トラブル防止策をしっかり講じることです。
1回でもトラブルを起こしてしまうと、ポスティング業務自体の継続を左右するだけでなく、最悪の場合、会社の売り上げにも悪影響が出る可能性があります。これから紹介する5点の予防策をしっかり実行しましょう。
配布禁止の住所をリスト化する
ポスティングが禁止されている住所はリスト化し、社内で共有しましょう。禁止されている住居を把握しておかなければ、クレームが再発する可能性が高くなります。
リストに記載すべき主な項目は、以下のとおりです。
● クレームを受けた日付
● 住所
● 氏名
● 連絡先
● 禁止事項(ポスティング禁止など)
● クレーム内容
● 対応者
度重なるクレームは、著しく会社の評判を落とす危険性を含んでおり、再発があってはなりません。社員間での認識のムラをなくすため、必ず共有データにしておきましょう。
チラシを丁寧に扱う
ポスティングするチラシは丁寧に扱いましょう。シワや汚れのあるチラシを投函してしまうと、乱雑な印象を与えてしまい、それだけでその会社の評判が下がります。
チラシなどの販促物は、店舗や企業の顔と言っても過言ではありません。たとえば、新しくオープンした飲食店のチラシが汚れた状態で投函されていたら、そのお店自体の衛生面まで疑う人がいるかもしれません。
また、雨や雪など天気が悪い日は、ほかの郵便物まで濡らしてしまうおそれがあるため、ポスティングを避けましょう。
チラシは、会社の第一印象を決定づける要素となります。自社のイメージを下げないためにも、丁寧に扱い、綺麗な状態を保ってポスティングしましょう。
不審に思われない服装や行動を心がける
不審に思われない服装や行動を心がけましょう。住居に入ること自体、不審に思われがちな行動です。そこへ追い打ちをかけるかのように不審な服装や挙動をしていたら、なおさら住人へ怪しまれてしまうでしょう。
不審に思われることとしては、主に以下のとおりです。
● 黒っぽい服や、目元まで深く被るような帽子を身につける
● 清潔感のない身だしなみ
● 深夜帯にポスティングをする
● 挙動不審な行動をとる
ポスティングは直接的な接客業務ではありませんが、社外に出て行う販促活動であるため、常に周囲へ与える印象を考慮しなければなりません。住人や管理者に許可をとり、清潔感のある服装で、堂々と対応しましょう。
ポスティング業者に依頼する
トラブル予防策として、ポスティング業者に依頼するのもよい方法です。ポスティング業者はその名のとおり、ポスティングに関するノウハウを熟知しており、トラブルになりやすい事例も把握しています。
なかには、クレーム対応まで可能な業者も存在します。自社でポスティングを行わない分、ほかの業務へ集中できるため、仕事の効率も上がるでしょう。
株式会社ポスメディアでは、エリアデータや経験に基づいた効率的なポスティングで、高い集客効果を望めます。全国47都道府県に対応しており、約200拠点からお客様のポストへと、届けたい情報をスピーディーに届けられます。
万が一生じてしまったクレームに対して、配布禁止登録やチラシの引き取りを行うサポート対応も用意されています。安全かつ的確なポスティングを低コストで実現可能なのは、ポスティング専門業者ならではの強みといえるでしょう。
ポスティングのプロ「ポスメディア」の対応エリアはこちらからご確認ください。
まとめ
今回は、ポスティングが違法となる場合やクレームへの対応方法などについて解説しました。ポスティング自体は違法ではありませんが、住人や管理者への迷惑となる場合に、違法へつながる可能性が出てきます。
正しい方法をしっかり把握しておけば、ポスティングは顧客へ情報をダイレクトに発信できる有効な宣伝方法です。ポスティングをより効果的な宣伝方法として活用したい場合は、プロへ依頼することも有効な手段です。
株式会社ポスメディアでは、クライアントのヒアリングをもとに、高いマーケティング力で大きい反響を期待できます。また、チラシのポスティングだけでなく、ティッシュなどの特殊販促物の配布や、チラシの印刷にも対応しています。まずは気軽にお問い合わせください。