パワーポイントでチラシを作成する際の手順や作成時のコツ2023.04.19

自分のお店や会社に新しいお客さんを呼び込みたいとき、チラシ作りを考える方は多いでしょう。ビジネスシーンでよく使われる代表的なソフトであるパワーポイントですが、チラシを作るのにも便利なことをご存じでしょうか。

パワーポイントを使えば、普段パソコンを操作しない方でも簡単にチラシを作れます。今回は、パワーポイントでチラシを作成するときの手順や、作成時のコツについて紹介します。

パワーポイントでチラシを作成する手順

パワーポイントでチラシを作る際は、いくつかの手順が必要です。間違った順番で作成すると、入れた画像や文章がずれてしまったりすることがあります。

余計な時間をかけずに、効率よく、反響を得やすいチラシを作るのが重要です。ここでは、パワーポイントを用いて、どのような手順でチラシを作ればよいのかを解説します。

STEP1:テンプレートのダウンロード

まず、チラシ全体のデザインをダウンロードして決めましょう。初回は、無料のテンプレートなどを利用するのがおすすめです。自分でいちからチラシのデザインを考えるのは、慣れている方なら短時間で終わりますが、初めての場合は難しく、手間がかかります。

チラシのデザインテンプレートを無料でダウンロードできるサイトはたくさんあり、数え切れないほど多くのテンプレートがインターネット上で見つけられます。気に入ったものをダウンロードして使うのがよいでしょう。

STEP2:文字のフォントや色の変更

テンプレートをダウンロードしたら、次は文字の種類やフォントを好みのものにかえましょう。文字や文章はすべて、テキストボックスのなかに書かれています。

フォントや色を変更したい文字や文章をクリック、ドラッグして選択し、文字の大きさや種類、色を変更してください。一部の文字や文章だけのフォントを大きくしたり、字体を変えたり、色を変えたりもできます。

自分が強調したいところは字体を大きくしたり、太くしたり、下線を引いてみたり、色をつけたりするのがおすすめです。

STEP3:文字の内容や画像の配置変更

自分のお店の独自性を出すために、テキストボックスを選択して、オリジナルの文章に書きかえましょう。画像の入れ替えや、場所を変えるのも有効です。オリジナルの写真や画像を入れて、自分のお店や商品、サービスのイメージをつきやすくしましょう。

テンプレートにすでに入っている画像配置で問題なければ、画像を入れ替えるだけで自分のチラシが完成します。

すでに入っている画像を選んで「図形の書式設定」のタブをクリックし「図の変更」を選んでください。ここでオリジナルの画像を選択して「挿入」をクリックすれば、画像の入れ替えができます。

図形で「ここに写真を入れてください」と書かれてある場合には、この文字をまず削除してください。次に「図形の書式設定」タブを選んで「図形の塗りつぶし」をクリックしましょう。「図」を選んで、挿入したい写真や画像を選択して「挿入」をクリックすれば完了です。

STEP4:完成したチラシの印刷

パソコンからそのままプリンターで印刷する場合は、印刷したい用紙のサイズに合わせて印刷してください。

パワーポイントの「ファイル」のタブから「印刷」をクリックしてください。「フルページサイズのスライド」を選んで「用紙に合わせて拡大/縮小」にレ点を入れれば、余白が出ずにきれいに印刷できます。

パワーポイントでチラシを作成する際のコツ

ここでは、パワーポイントでチラシを作る際に注意すべきポイントについて解説します。いくらチラシを作っても、読まれなければ広告の効果が出ません。読まれやすいチラシとはどのようなものか紹介します。

見やすさを意識する

チラシを作るときには、デザインを見やすくしてください。見た目にかっこよさを求めるのではなく、チラシを見たお客さんが来店したくなるデザインを意識してください。

見栄えのよさを考えて、奇抜な色やデザインを選択しても、読みにくければ反響はありません。自分だけでなく周りの人にも見てもらって、読みやすいかどうかを確認するのがおすすめです。

アイフローを考慮して配置する

アイフローという、人の目の動かしやすさを意識するのも大切です。チラシがどの順序で読まれやすいかも知っておきましょう。人は、横書きでは左上から「Z型」の動きに、縦書きでは右上から「N型」に目を動かしやすいと言われています。

重要な情報や、一番伝えたい情報は、視線が一番先にいく場所に配置するようにするのがおすすめです。また、視線を動かす流れにそって、伝えたいことを順番よく整理して並べれば、より読みやすくなります。

ターゲットに合わせたフォントを使用する

チラシを作成する際には、文字のフォントの種類や大きさにも注意が必要です。フォントの種類で、スタイリッシュすぎるものを選ぶと読みにくくなります。ポイントは、ひと目見てすぐに目に入ってくるフォントを選択することです。

フォントの大きさは、小さすぎても大きすぎても読みにくくなります。タイトルやキャッチコピーは50〜80pt、小見出しは15pt前後、本文は8〜10pt前後に設定するのが、まとまりもありおすすめです。

また、チラシのターゲットに合わせて、フォントのデザインと大きさを変えるのも大切です。高齢者の方をターゲットにする場合は、落ち着いたデザインでより大きい文字にするなど、配慮が必要です。

お問い合わせ先を目立たせて載せる

お店や会社の電話番号や、問い合わせ先は分かりやすく書きましょう。チラシの内容がとても興味ひく内容だとしても、問い合わせ先がどこか分かりにくければ、途中で読むのをやめてしまいます。

問い合わせ先は、本文などから少し離した場所に書くなど、目立つようにするのがおすすめです。

無駄のない地図を載せる

お店に実際に足を運んでもらいたい場合は、地図を作ってチラシに載せるのがおすすめです。地図が細かすぎると、お店の場所が見にくくなり、地図が読みにくくなるでしょう。

そのため、地図はある程度シンプルに、分かりやすく目立つ建物や目印だけを載せるようにしてください。

パワーポイントでチラシを作成できる無料テンプレートサイト

インターネット上のサイトのなかには、テンプレートを無料でダウンロードし、そのままパワーポイントで利用できるものがあります。

ここでは、代表的な3つのサイトについて紹介します。必ず自分の好みにあったデザインが見つかりますので、ぜひ探してみてください。

パワポン

パワポンでは、無料でテンプレートをダウンロードできます。テンプレートのデータはパワーポイント用なので、ダウンロードしたらすぐにデザインとして使えます。

さまざまな種類のテンプレートが用意されていますが、チラシのテンプレートが一番多く、300種類以上用意されています。業種別でも検索でき、一番多いのは飲食店で、400種類以上のパターンが準備されています。印刷サイズでは、A4サイズがほとんどです。

会員登録を無料ですれば、どのテンプレートも無料でダウンロードできます。飲食店のチラシを探している方に、とくにおすすめのサイトです。

Microsoft Office テンプレート

Microsoft Officeが公式に提供するテンプレートです。用途に合わせて、数多くの種類のチラシを制作できます。飲食店用のチラシでは、写真や文字を入れるだけで簡単に完成できるほか、オンラインの画像を挿入することもできます。

付属しているパーツを利用して、装飾や地図を作ったりもできます。パワーポイント用デザインとしてダウンロードして使用できるので、初心者の方でも安心して利用できます。

Canva

無料でおしゃれなデザインや、かわいいデザインなどの豊富な種類のチラシのテンプレートをダウンロードできます。パワーポイントはもちろん、スマホアプリなどでも編集できます。

一部有料のものもありますが、1600種類をこえるフォーマット数を誇るため、自分の好みに合ったチラシテンプレートが見つかるでしょう。

パワーポイント用の各テンプレートが与える印象

パワーポイントでチラシを作るとき、テンプレートによって印象がかなり変わります。ここでは、それぞれのテンプレートがどのようなイメージをもたれるかについて解説します。自分のお店にあったテンプレートを使うようにしてください。

作成したチラシのポスティングは、プロにお任せするのがおすすめです。対応エリアはこちらからご確認ください。

寒色系テンプレート

青や水色など、寒色系のチラシのテンプレートを使うと、落ち着いた印象を与えます。とくに藍色などの濃い青色だと知的で真面目なイメージを与えますし、水色などの明るめの青色だと、さわやかですがすがしいイメージをもたれます。

青色全般としては、落ち着いており信用できそうという印象があるので、男性向けの商品や、暑い夏にすずしげな料理を紹介したいときにおすすめです。

暖色系テンプレート

赤色やオレンジなど、暖色系のチラシのテンプレートを使うと、優しさや穏やかさなどの暖かみのある印象を与えます。子どもや女性向けのサービスや、寒い冬にあたたかい料理を紹介したいときにおすすめです。

テイクアウト系テンプレート

テイクアウト系チラシのテンプレートは、注文から受け取りまでどのようにすればよいのかを分かりやすく書かれています。また、ネットで注文できるような場合には、メニューのQRコードを載せておくとチラシから直接注文できるので、そのまま顧客獲得に結びつきやすいです。

デイサービス系テンプレート

デイサービス系のテンプレートでは、デイサービスで実際にどのような活動をしているかを分かりやすく伝えています。文字だけでは伝わりづらいので、活動の写真などを効果的に取り入れるとともに、職員の顔写真やコメントなどを挿入して、一般的に親しみのあるチラシが作られています。

まとめ

パワーポイントでチラシを作成する際には、チラシのサイズを決めて、パワーポイントのサイズを変更し、自分好みのテンプレートを利用しましょう。オリジナルの文章を入れ、フォントを調整するようにしてください。

チラシが読みにくいと興味をひきにくいので、目をひく画像や写真をのせ、できるだけシンプルな文章で読みやすいチラシを作るように心がけましょう。各テンプレートの特徴や与える印象を考慮しながら作成すると、より宣伝効果が望めるでしょう。

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